NO.151
2007/7/4
こんにちは、金丸弘美です。
今日は「食のワークショップがスタート」のお話

 先週、長崎県平戸市、大分県玖珠町、豊後大野市に立て続けに行
ってきた。夏から秋にかけてスタートする食のワークショップの詳
細な詰めを行うためである。それぞれが個性的で面白い。

平戸市では、島の景観を生かして散策をしてもらい、それから地元
の鯛で茶漬けをしてもらったり、地元の魚で鮨を握ってもらったり。
あるいは酒蔵を見学してもらい、地場の魚のブイヤベースと日本酒
のコラボレーションをしてもらったりという計画をしている。9月
から2008年3月にかけて、さまざまな場所で、毎月、連続で、
食のワークショップを展開する。

豊後大野市は、今回は「シイタケ祭り」があり、ここでは、ひとま
ず講演を頼まれた。ギリシャの食の祭典から、各地の食からの地域
づくりを話した。各地の取り組みのレポートは、地域の人たちに好
評で迎えられた。

またシイタケの新しい食べ方を知ってもらいたかったので、山口県
小野田市のスペイン料理店「ソル・ポニエンテ」の総料理長の湯城
明彦さんにお願いをして、シイタケ出汁たっぷりのパエリアを作っ
てもらった。これを公開したのだが、行列ができてたちまちなくな
ってしまった。豊後大野市は、これから計画をたてて、秋以降にワ
ークショップを実施する。

「シイタケ祭り」は、全国の品評会。全国から1700名が集まる。
形のいい、シイタケが展示され、賞が贈られる。最上のシイタケは、
有名な料理店で使われるはずだが、担当に人に聞いても、どこのレ
ストランに行き、どこで食べられているのかわからないという。「
それって、変じゃない?」と尋ねたら、みんな「そうですね」との
返事。そこをきちんと調べてもらうのと、今後、料理家と連携して、
新しい料理展開をしていければと思う。

今回、もっとも張り切っていて、町ぐるみの取り組みになるのが、
玖珠町である。人口が1万7000名。もうすでに、食の取り組み
が、さまざまに、町で行われている。2日間で、保育園、小学校、
高校、食改善グループと、何回かにわけて、打ち合わせをした。こ
れまで、なんども食育のアドバイスをしたが、町ぐるみ、それも幼
稚園から高校、さらに町の食のグループまで、一斉にというのは初
めて。

担当は保険課なのだが、町ぐるみで食育をしたいというのが、希望
である。でも、それぞれに、すでに取り組まれているものがあり、
それをどううまく引き出すのかが、僕の役割だ。例えば、地域の食
改善グループでは、子供たちの料理会が毎年行われ、朝ごはんを食
べようと、朝ごはんのメニューも提案されてきた。今回は、これに
朝ごはんの必要性の科学的な視点を入れてもらい、さらに、地域の
食材の季節感を出してもらい、その地域のデジカメで撮ってもらっ
て、地域が見えるようにしてもらうこととした。

高校では、豆腐の加工が行われている。それを、豆腐の材料の違い
から、料理の展開までを、地域の料理家とコラボレーションをして
もらい、メニューにおとしていき、食べかたまでを学ぶということ
をしてもらうことにした。小学校では、お米作りをしているので、
地域のご飯と、そのほかのご飯のティスティングと、塩の違いと、
おにぎりをしてもらうことにした。

保育園は、どこでもすでに野菜作りや体験が行われている。これは、
それぞれの取り組みを表に出してもらい、お互いの情報交換をする
ことにし、広く町に知らしめることとした。さらに、町全体のスケ
ジュールの詳細を7月中に出してもらい、これをマスコミを通して
発信する。おそらく町ぐるみで、取り組み実施するというのは、全
国でも珍しいと思うので、これを大きなムーブメントにしたいと思
っている。楽しみな町である。

■「学校給食」のセミナーが開催されます。
この5年で秋田から沖縄まで学校給食を取材し食べに行きました。
また食のワークショップを毎月行っています。その現場の活動報告
をすることになりました。ぜひおでかけください。

・テーマ「いま、一番受けてみたい『食の授業』」
・日時:8月2日(木曜日)
・場所:アルカディア市ヶ谷(私学会館)
・主催:全国学校給食協会

・9:30〜10:40 「「食育」の醍醐味を現場からお伝えします」
            食環境ジャーナリスト 金丸弘美

・10:50〜12:20 模擬授業「私の食が世界・地球をつくる」
NPO法人コミュニティースクールまちデザイン理事長近藤恵津子

・13:30〜16:00 
 パネルディスカッション 「本番です!食の授業づくり」
 (司会)東京都新宿区立大久保小学校 教諭 善元幸夫
 東京都世田谷区立駒沢小学校 学校栄養職員 関はる子
 NPO法人コミュニティースクールまちデザイン理事長近藤恵津子
 東京都荒川区立ひぐらし小学校 学校栄養職員 宮島則子    

・会場 アルカディア市ヶ谷(私学会館)6階「霧島」
    東京都千代田区九段北4−2−25
    電話03−3261−9921
・定員 120名(締切 7月16日)
・参加費 4、000円

・申し込み・問い合わせ 全国学校給食協会
 千代田区九段南2−5−10 久我ビル1階
 電話03・3262・0814 FAX03・3262・0717
 郵便振込み 振替口座番号00140−8−60732

追伸:
なお私は、大分県、佐賀県、長崎県平戸市で、地域の活性化に
つながる食のワークショップを毎月現地で開催していますが、
その試みが、高く評価され本にまとまることとなりました。

『創造的な食育ワークショップ』金丸弘美著(岩波書店)です。
定価1800円。8月30日発売予定です。ご期待ください。
http://www.iwanami.co.jp/

金丸弘美
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■好評発売中!
「食育」をテーマに、本を書きました。

イタリアでのスローフード協会の食のワークショップや、静岡の
小学校の「おにぎり」での味覚の講座、徳之島での1200名の
長寿の食の調査と町を巡るウオーキング、全国の学校給食の現場
など、自ら参加したものをメインにまとめました。
 ぜひお読みいただけると幸いです。

・書    名 『子どもに伝えたい本物の食』
・著  者  金丸弘美
・価格予定  1、680円(税込)
・ISBN 4−7571−5056−3
・出版社  NTT出版
・問合せ先・申し込み NTT出版 遠藤・今井 
 電話:03−5434−1001
 FAX:03−5434−1005

・インターネット書店 Amazon.co.jpから注文ができます。
『子どもに伝えたい本物の食』について、詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4757150563/ref=pe_snp_563
 
◎全国「食」の活動は毎日新聞デジタル「ゆらちもうれ」で連載中。http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/shoku/yurachi/

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